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2020年6月

問題が生じても委託先の問題か

新型コロナウイルス対策のいろいろな給付金の事務作業が、民間企業に委託されていますね。

その委託費用が高額過ぎるのでは、という指摘がありますよね。

新型コロナウイルス対策の数か月で私が感じたのは、行政が委託する仕事と委託しないで行っている仕事があるということです。

委託するしないの基準は何なのか、これも問題であるような気がします。

普段の仕事以外も行っては忙しくなるから、外部の民間に委託、という考え方は理解できますが、本当にそれが理由なのでしょうか?

行政にも力のある部署と力のない部署があり、力のある部署は委託が認められているのではと感じたのですが、間違いでしょうか?

外部に委託せず行っている部署では、とんでもなく多忙になっていることを想像します。

縦割り行政という言葉があるように、行政というのは他部署の仕事については関わらないのが当たり前になっています。

忙しい部署がある一方で、暇な部署もあるのではと考えますが間違いでしょうか?

暇な部署の公務員を、忙しい部署の仕事に従事させることは不可能なのでしょうか?

一般人が行政のコストに疑問を持つのは、行政は倒産しない、公務員は整理解雇にはならない、公務員個人の責任になることは稀、資金が足らなければ赤字国債、といった一般人の意識によるものではないでしょうか。

助成金のオンライン申請のトラブルも受託先とされていますが、外部の民間に委託しているのだから、何か問題が生じても委託先の問題であり、公務員の問題にはならない、といった意識が漂っている感じがします。

忙しいとき、難しい仕事は、内部で行わず外部に委託、という調子が当たり前になっているのであれば、特権的な職業人となっている公務員が存在していると考えてしまいます。

外部に委託したとしても、その内容を確認できる程度の分析力・技術力も行政には必要であると思われ、それができないのであれば、行政を根本的に見直すべきだと考えます。
(国の借金という言葉って、行政の借金といってはいけないのでしょうか?民間の会社だったら、とっくに倒産ですよね。)

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