文民統制?心の統制?
田母神俊雄前航空幕僚長の国会参考人招致での答弁について、批判が相次いでおりますが、文民統制との結びつけには限界があるように思われた。
iza:イザ!にも、関連した記事がありました。
ブログ:素人が斬る!!にも、関連した投稿がありました。
自衛官の思想・言論を統制することまでを文民統制の範ちゅうに入れるとなれば、憲法上および物理的に高度な判断・手法が要求されることになる。
自衛官の暴走は危険だということで思想・言論の自由に制限を設けるならば、人権に対する制限となり、憲法や法令の解釈において混乱が半永久的に続くであろう。
また、国政上支障のない思想・言論であるかどうかを、個々の自衛官に対してどのようなチェックシステムを設けるのかということでは、制度運用の難しさ、自衛官の反発・士気の低下を招くことも予想される。
ところで、報道から田母神氏の論文について、理解を示している自衛官がかなりいるような印象をもったのだが、これは自衛隊の置かれている立場に不満がある自衛官が多いことを表しているのではないかと思った。
合憲か違憲か、海外派遣の是非など、自衛隊は賛否両論のなかに置かれている。
このような状況が、自衛官の不満を作る源となっているように思われるのだ。
自国を愛して自国のために行っている職務を、日本国民そして国際社会に認められたいという気持ちが、田母神氏のような言動に結びつくのではないかと。
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