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著作隣接権

また、著作権に関するお話です。

著作物は作られると、即著作権が発生することを、以前書きましたが、作られたことを多くの人が知るには、伝える必要がありますよね。

著作物を一般の人々に伝える者にも、著作権法では一定の権利を認めています。

著作物を一般の人々に伝える者の権利として、著作権法では、実演家、レコード製作者、放送事業者及び有線放送事業者に、権利を認めています。

そして、実演家とは、俳優、舞踊家、演奏家、歌手その他実演を行う者及び実演を指揮し、又は演出する者をいいます。

したがって、岡田有希子さんは、歌手や俳優として仕事をしていましたから、実演家でもありました。

つまり、自身の創作での著作権だけでなく、実演家として著作隣接権も、発生しているのです。

実演家の権利

著作権法では、実演家の権利として、以下のものが定められています。

(1) 氏名表示権
(2) 同一性保持権
(3) 録音権・録画権
(4) 放送権・郵政放送権
(5) 送信可能化権
(6) 放送実演の有線放送に係る報酬請求権
(7) 商業用レコードの二次使用料請求権
(8) 譲渡権
(9) 商業用レコードの貸与権・報酬請求権
(10) 商業用レコードの報酬請求権

このうち、(3)~(5)及び(8)が著作隣接権で、(1)と(2)は、実演家人格権といいます。

実演家人格権

実演家人格権は、実演家の一身に専属し、譲渡することができません。

ですので、岡田有希子さんとしての実演家人格権は、消滅しています。

ただし、死亡したからといって、氏名表示の有無や実演の改変が、自由にできるということではありません。

著作権法では、実演家が生存しているとしたならばその実演家人格権の侵害となるべき行為をしてはならない、と定めているのです。

死後に実演家人格権が侵害された場合には、実演家の遺族が、差止請求権や名誉回復等措置請求権を行使することも、あり得るでしょう。

保護期間

著作隣接権の保護期間は、著作権法に定められています。

実演は、その実演が行われた日の属する年の翌年から起算して50年を経過した時までです。

レコードは、その発行が行われた日の属する年の翌年から起算して50年を経過した時までです。

放送は、その放送が行われた日の属する年の翌年から起算して50年を経過した時までです。

有線放送は、その有線放送が行われた日の属する年の翌年から起算して50年を経過した時までです。

先日、岡田有希子生誕50年ファンミーティングが開催されたそうですが、生誕からではありませんので、注意してください。
(ユッコのことを大切に思うのならば、法律に違反するようなことは、本当にやめていただきたいです。)

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