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残業代ゼロ制度は駄目

先日、残業代ゼロ制度が導入されそうだという報道がありました。

成果が出なければ、際限ない労働になってしまうと心配されていますが、この制度の話の前に、雇用というものがどういう性質であったかを、考える必要があると思います。

雇用には支配関係があります。
労働者は使用者の指揮に従わなければなりません。

また、雇用契約では労働条件が定められ、就業の場所や従事する仕事の内容も、そこで決まっています。

ですので、使用者が認めた仕事を、使用者が認めた方法で行うというのが、雇用というものの原則であると考えます。

例えば、Aという物からBという結果を得る、という仕事があるとします。
(A → B というのは、雇用契約の仕事の内容として定められています。)

A → B にする方法は、使用者が認めた方法であり、使用者の指揮に従う方法です。

このとき、B という物が実現すると、成果になるはずです。

成果を出すための方法は使用者が認めたもので、労働者は使用者の指揮に従っています。

もし、B という成果が出なかった場合、労働者だけに原因(責任)があるでしょうか?

そんなわけ、ありませんよね。

成果を出すまで働け、というのは駄目なんです。

残業代ゼロ制度が導入されると、なんとしても成果を出さなければと、労働者は懸命になるでしょうが、方法・工程には創意工夫が求められます。

使用者の指揮と関係なく、自分の考えで行動することになるのではないでしょうか。
(このような状態は、雇用関係では無理で、請負契約がふさわしいと思います。)

政権側は、残業代ゼロ制度は長時間労働を助長するものではない、というようなことを言っているようですが、残業代の支払いが不要であれば、成果のハードルを上げて、こき使うことになりませんか?

残業代ゼロ制度の対象者が労働時間の長さを原因として心身を悪くした場合に、行政はどのように対応するのでしょうね。
(だから、労働時間を規制しているんでしょ!)

行政はかかわらずに、すべて民事裁判で解決、なんてことになりませんかね。
(労働時間という物差しがなくなると、技術的に対応が難しくなります。)

やっぱり、会社の都合を優先しているだけなんですよ、安倍政権は。

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